口腔外科
歯、顎、口腔ならびにその隣接組織に発生した先天性、後天性の異常や奇形、損傷、炎症、嚢胞、腫瘍などの疾患を手術的療法、薬物療法、理学的療法で治療する部門のことです。
当院では、毎週火曜日の午後から鹿児島大学病院の先生が、外科処置を担当しています。
また、口腔内の不定愁訴(舌が痛い、口が乾く、舌がピリピリする など)について、鹿児島大学病院の漢方専門医が、月に一度、診療しています。
詳しくお知りになりたい方は、ご連絡ください。
親知らず(親不知)の抜歯もお任せください
必ず抜歯しなければいけないの??
親知らずは赤ん坊の歯の生え始めと違い、多くの場合親元を離れてから生え始めるため「親が歯の生え始めを知ることはない。」ことから”親知らず”という名が付きました。
親知らずは普通に生えていて、且つ正常な噛み合わせの場合であれば無理に抜く必要はありません。
ただ、親知らずは正しい位置に生えることが少なく、横向きであったり長い間埋伏状態(生えきれずに歯茎に隠れたままの状態)であったりすることで周囲が腫れてしまったり、歯磨きのしづらさから隣の歯を巻き込んでむし歯になることが多く、トラブルの原因になってしまいます。
年を重ねるごとに骨は硬くなりますので、上記のような親知らずは若く柔らかいうちに抜歯しておく必要があります。
顎関節症
「口をあけようとすると痛い。」
「あまり口が大きく開かない。」
「顎を動かす際に”カクカク”音がする。」
このような場合、顎関節症であることが考えられます。
近年急増してきた病気で、特に女性に多く見受けられるのが特徴です。治療法は薬物療法からスプリント(マウスピース)、外科治療まで症例によって様々です。
顎関節症の主な治療法
薬物療法/理学療法/徒手整位法/スプリント療法 /咬合の改善/顎関節腔内注入療法/外科的療法
薬物療法は痛みや筋肉の緊張の度合いと必要に応じて鎮痛剤、筋弛剤などの投与を行います。また、精神的な緊張により痛みが生じる場合は抗精神薬を用います。
その他、関節・筋の運動機能や能力の回復・鎮静を目的とした理学療法、マウスピースを使用するスプリント療法など、患者様の顎の状態や原因に合わせた治療法を選択します。
その他、口腔外科の主な診療内容について
対象 | 疾患 | 主な症状 |
---|---|---|
外傷 | 顎・顔面の骨折 歯の破折・脱臼 軟組織の外傷 |
事故で歯の噛み合わせが悪くなった。口が開かない 歯が折れた。または歯が抜けた 口の中の粘膜や顔の皮膚の切り傷や擦り傷 |
顎変形 | 癌 良性腫瘍 歯原性腫瘍 |
舌や歯茎など口の中の腫れ 舌や歯茎など口の中の腫れ 歯が原因で顎の中から生じる腫瘍 |
粘膜疾患 | 口内炎など | 癌じゃないだろうかと心配 |
炎症 | 顎骨炎 智歯周囲炎 |
虫歯や歯周病が原因で腫れた。痛い。 親知らずが原因で化膿した。痛い。 |
膿胞 | 顎膿胞など | エックス線写真を撮ったら異常があると言われた。 |
顎関節 | 顎関節症など | 口が開かない。顎を動かすと痛い。 |
唾液腺 | 唾液腺腫瘍 ドライマウス |
耳下腺、顎下腺の腫れ 口が乾く。喉が渇く。 |
口腔内腫瘍 | 口腔内軟組織の良性腫瘍摘出術 | 口腔内のでき物、腫れ、発赤、腫脹 |
※横スクロールで全て確認できます。
症例により、大病院へのご紹介も行っております
口腔外科治療に関しまして、当院にて対応が可能な症例に関しましては治療させていただきますが、状態により大病院での治療が必要と判断した場合には鹿児島大学病院、水俣市立総合医療センターと連携していますので、当院よりご紹介させていただきます。
連携病院:鹿児島大学病院(口腔顎顔面外科)/水俣市立総合医療センター(歯科口腔外科)